クルマの維持費を無理なく減らす方法|会社員が我慢せず仕組みで節約する見直し術

家計の節約

こんにちは、かちょうです。クルマは保険・税金・車検・駐車場まで含めると維持費が家計を圧迫します。我が家は固定費を「保険→通信費→車」の順で見直してきました。今回は車の維持費を、実体験を交えて解説します。

※本記事は執筆時点の一般的な相場・制度に基づく試算です。最新情報は各社・官公庁の公式情報をご確認ください。

見栄にお金を使わない、が我が家の基本方針

我が家は年式の古い中古のミニバンに乗っています。見た目より実用性とコストのバランスを重視する方針です。社会人2年目に買った1台目は無理のあるローンを組み、車関連だけで月5万円近くかかっていました。この反省が今の車選びに生きています。

車格・年式・走行距離で、価格はどれくらい違う?

この記事は4〜5人家族の会社員を主な読者として想定しています(かちょう自身も妻・子供3人の5人家族)。車格ごとの人気トップ3の実車種で、新車価格の目安をまとめました(オプションなし・標準グレード、2026年時点)。

車格 人気順位 車種 乗車定員 新車価格の目安
軽自動車 1位 ホンダ N-BOX 4人 190万円程度
2位 ダイハツ タント 4人 175万円程度
3位 スズキ スペーシア 4人 168万円程度
コンパクトカー 1位 トヨタ ヤリス 5人 193万円程度
2位 日産 ノート 5人 250万円程度
3位 トヨタ アクア 5人 260万円程度
セダン 1位 トヨタ カローラ 5人 260万円程度
2位 トヨタ プリウス 5人 330万円程度
3位 日産 スカイライン 5人 580万円程度
SUV 1位 トヨタ ライズ 5人 200万円程度
2位 ホンダ ヴェゼル 5人 300万円程度
3位 トヨタ RAV4 5人 470万円程度
ミニバン(標準クラス) 1位 トヨタ ヴォクシー 7〜8人 390万円程度
2位 トヨタ ノア 7〜8人 380万円程度
3位 日産 セレナ 7〜8人 320万円程度
ミニバン(大型クラス) 1位 トヨタ アルファード 6〜8人 560万円程度
2位 トヨタ ヴェルファイア 6〜8人 580万円程度
3位 日産 エルグランド 7〜8人 730万円程度

軽自動車は乗車定員4人までのため4〜5人家族には手狭になりがちで、5人乗りのコンパクト・セダン・SUVも荷物次第で窮屈になることがあります。4〜5人家族に現実的なのは7〜8人乗りのミニバン(標準クラス)で、人気1位はトヨタ ヴォクシーです。同じ車格でも車種によって価格差は大きく、セダンはカローラ〜スカイライン、SUVはライズ〜RAV4まで幅があります。私の車(日産エルグランド)は大型クラスにあたり、コスト効率より満足度を優先して選びました。トヨタは自社の軽自動車をほぼ持たず、ホンダ・日産は現行のミドルセダンが少ない点はご了承ください。

中古の相場は、車格ごとの人気1位の車種にしぼり、年1万km前後の標準的な乗り方(5年落ちで5万km、10年落ちで10万km)を想定した目安です。

車格 車種 新車価格 5年落ち/走行5万km 10年落ち/走行10万km
軽自動車 ホンダ N-BOX 190万円 86万円前後 38万円前後
コンパクトカー トヨタ ヤリス 193万円 87万円前後 39万円前後
セダン トヨタ カローラ 260万円 117万円前後 52万円前後
SUV トヨタ ライズ 200万円 90万円前後 40万円前後
ミニバン(標準クラス) トヨタ ヴォクシー 390万円 176万円前後 78万円前後
ミニバン(大型クラス) トヨタ アルファード 560万円 252万円前後 112万円前後

同じ年式でも走行距離が少ないほど高く、多いほど安くなります。私自身も8年落ち・走行11万km前後の中古ミニバンを170万円ほどで購入した実例があります。

車格別・人気1位モデルの価格推移(新車〜10年落ち)

人気ランキングや価格の参考にしたサイトは次のとおりです。

年式と走行距離、どちらを優先する?

  • 年式が古い・走行距離が多いほど本体価格は下がるが、故障リスクは上がるトレードオフがある
  • ある程度まで下がると本体価格は下げ止まり、代わりに修理・保証費の比重が増える
  • 私自身は「走行距離があっても年式が古めの車をメンテしながら長く乗る」のがコストを抑えやすいと考えている

中古車購入時に確認したいこと

前オーナーの整備状況は分からないため、購入時は次の2点を必ず確認しています。「エンジンが故障したら乗り換え」を一つの目安にしています。

  • エンジンオイルの状態(汚れ具合や量など)
  • 点検・整備記録簿の有無と中身

「本体価格より修理費用が高くつくなら買い替え」という考え方は、業界でも近い基準があります。修理費用が車の時価額を上回る状態は「経済的全損」と呼ばれ、目安として修理費が車両時価の50%を超えたら買い替え検討ラインとされています。年式10年以上・走行10万km超で高額な修理が発生した場合は、次の故障リスクも含めて買い替えを検討したほうがよいとされています。

買い替えサイクルで考える、値落ちの差額

  • 乗用車の平均保有期間は7.2年(日本自動車工業会の調査、新車7.7年・中古車6.2年)
  • 「5年落ち→10年落ち」を1サイクル(5年間)とみなし、値落ち差額を試算(走行距離は5万km→10万kmで進む前提)
車格 5年間の値落ち差額 年あたり 月あたり
軽自動車 48万円 9.6万円 約8,000円
コンパクトカー 48万円 9.6万円 約8,000円
セダン 65万円 13.0万円 約10,800円
SUV 50万円 10.0万円 約8,300円
ミニバン(標準クラス) 98万円 19.6万円 約16,300円
ミニバン(大型クラス) 140万円 28.0万円 約23,300円

値落ち額も車格が上がるほど大きく、ミニバンは標準/大型クラスで月7,000円ほど差があります。実際の平均保有期間(7.2年)はこの試算(5年)よりやや長いため、年あたりの値落ち額はこれよりもう少し小さくなる可能性があります。

維持費も車格でまとまって変わる

車格 実燃費目安(ガソリン車) タイヤサイズ目安 オイル交換量目安
軽自動車 15〜20km/L 14〜15インチ 2.5〜3L
コンパクトカー 15〜18km/L 14〜16インチ 3〜3.5L
セダン 12〜16km/L 15〜17インチ 3.5〜4L
SUV 10〜13km/L 16〜18インチ 4〜5L
ミニバン(標準クラス) 12〜15km/L 16〜17インチ 3.5〜4.5L
ミニバン(大型クラス) 7〜10km/L 17〜19インチ 5〜6L
車格 車検費用目安(総額) 自動車税/軽自動車税(年額) 自動車保険料の平均(年間)
軽自動車 4万〜6万円 10,800円 約51,000円
コンパクトカー 5万〜8万円 30,500円 約55,000円
セダン 6万〜9万円 36,000円 普通乗用平均 約75,000円
SUV 8万〜12万円 43,500円 普通乗用平均 約75,000円
ミニバン(標準クラス) 8万〜12万円 36,000円 普通乗用平均 約75,000円
ミニバン(大型クラス) 12万〜18万円 50,000円 普通乗用平均 約75,000円

車格が上がるほど税金・車検・保険もまとめて上がりやすく、車格を一段階下げるだけで複数の固定費が同時に下がることもあります。

クルマの維持費を無理なく減らす方法

年間走行距離別、ガソリン・タイヤ・オイルの実額シミュレーション

年間走行距離を2パターンに分けて試算します。

  • パターン①:年間1万km(通勤・送迎中心)
  • パターン②:年間5千km(週末中心)

試算の前提は次のとおりです。

車格 パターン 年間ガソリン代 年間タイヤ代 年間オイル代 年間合計
軽自動車 ①年1万km 9.7万円 2.3万円 0.8万円 12.9万円
②年5千km 4.9万円 1.6万円 0.8万円 7.3万円
コンパクトカー ①年1万km 10.3万円 3.0万円 1.0万円 14.3万円
②年5千km 5.2万円 2.0万円 1.0万円 8.1万円
セダン ①年1万km 12.1万円 3.7万円 1.1万円 16.9万円
②年5千km 6.1万円 2.4万円 1.1万円 9.6万円
SUV ①年1万km 14.8万円 4.7万円 1.3万円 20.7万円
②年5千km 7.4万円 3.1万円 1.3万円 11.8万円
ミニバン(標準クラス) ①年1万km 12.6万円 4.0万円 1.2万円 17.8万円
②年5千km 6.3万円 2.7万円 1.2万円 10.1万円
ミニバン(大型クラス) ①年1万km 20.0万円 5.3万円 1.5万円 26.9万円
②年5千km 10.0万円 3.6万円 1.5万円 15.1万円

ガソリン・タイヤ・オイルは走った距離で決まる費用のため、車の年式が新しいか古いかでは金額は変わりません。年式による差は本体価格の値落ち分にあります。

本体価格・維持費・メンテナンス費・売却価格を合わせた、10年間の総支出

総支出 = 本体価格(購入時)+ 維持費10年分 + メンテナンス費10年分 − 売却価格(10年後)

試算の前提は次のとおりです。

  • 維持費 = 車検費用(2年に1回、10年で5回)+ 自動車税/軽自動車税(年1回×10年)+ 自動車保険料(年1回×10年)、いずれも上表の目安額
  • 売却価格は、新車パターンでは10年後(①は走行10万km、②は走行5万km)の中古車価格。10年落ちパターンでは10年後に20年落ちとなり、資産価値はほぼ0円(廃車・下取り費用がかかる場合も)と仮定
  • 車検の回数や維持費は新車・10年落ちで同じという前提

パターン①(年1万km)の場合

車格 購入
区分
本体
価格
維持費
(10年)
メンテナンス費
(10年)
売却
価格
10年間の
総支出
軽自動車 新車 190万円 87万円 129万円 ▲38万円 368万円
10年落ち 38万円 87万円 129万円 ▲0万円 254万円
コンパクト
カー
新車 193万円 118万円 143万円 ▲39万円 415万円
10年落ち 39万円 118万円 143万円 ▲0万円 300万円
セダン 新車 260万円 149万円 169万円 ▲52万円 526万円
10年落ち 52万円 149万円 169万円 ▲0万円 370万円
SUV 新車 200万円 169万円 207万円 ▲40万円 536万円
10年落ち 40万円 169万円 207万円 ▲0万円 416万円
ミニバン
(標準クラス)
新車 390万円 161万円 178万円 ▲78万円 651万円
10年落ち 78万円 161万円 178万円 ▲0万円 417万円
ミニバン
(大型クラス)
新車 560万円 200万円 269万円 ▲112万円 917万円
10年落ち 112万円 200万円 269万円 ▲0万円 581万円

パターン②(年5千km)の場合

車格 購入
区分
本体
価格
維持費
(10年)
メンテナンス費
(10年)
売却
価格
10年間の
総支出
軽自動車 新車 190万円 87万円 73万円 ▲48万円 302万円
10年落ち 38万円 87万円 73万円 ▲0万円 198万円
コンパクト
カー
新車 193万円 118万円 81万円 ▲48万円 344万円
10年落ち 39万円 118万円 81万円 ▲0万円 238万円
セダン 新車 260万円 149万円 96万円 ▲65万円 440万円
10年落ち 52万円 149万円 96万円 ▲0万円 297万円
SUV 新車 200万円 169万円 118万円 ▲50万円 437万円
10年落ち 40万円 169万円 118万円 ▲0万円 327万円
ミニバン
(標準クラス)
新車 390万円 161万円 101万円 ▲98万円 554万円
10年落ち 78万円 161万円 101万円 ▲0万円 340万円
ミニバン
(大型クラス)
新車 560万円 200万円 151万円 ▲140万円 771万円
10年落ち 112万円 200万円 151万円 ▲0万円 463万円

10年間の総支出(パターン①・②まとめて比較)車格別グラフ

総支出は新車か10年落ちかで100万円以上の差がつくことが多く、ミニバン(大型クラス)では300万円を超えます。走行距離の差(パターン①か②か)も車格が大きいほど広がります。

固定費から順に見直す

維持費は年間負担の大きい順(駐車場、保険、ローン、車検・整備、ガソリン代)に見直すのが基本です。

  • 駐車場:相場を定期確認。距離・防犯・屋根の有無まで含めて比較する
  • 自動車保険:運転者範囲や使用目的が実態と合っているか確認
  • 故障保証:我が家は車両保険は付けず、上位グレードの故障保証に加入。購入半年後にミッション不具合が発生し修理見積もり60万円台でしたが、保証で自己負担ほぼ0円でした
  • ガソリン代:急発進を避ける、空気圧を保つなど続けやすい習慣が効果的
  • 税金・車検費:年間の必要額を見積もり、口座に余裕を持たせて備える

会社員向けの見直し手順

  1. 直近1年分の明細からクルマ関連費を集める
  2. 年払いの支出を月額へ換算する
  3. 金額の大きい項目を上から3つ選ぶ
  4. 削れない条件(補償・安全性)を先に決める
  5. 同じ条件で複数の選択肢を比較する
  6. 浮いた金額を積立や貯蓄へ自動で回す

まとめ

今回の試算はいくつも条件を置いたうえでの目安です。

  • 駐車場代は含んでいません。都市部で月極駐車場を借りる場合、これだけで年間十数万円かかることもあり、総支出はさらに大きく変わります
  • 燃費・タイヤ・オイル・保険料などは中間値・平均値を使った試算のため、実際の契約内容や運転状況で前後します

そのうえで、まず考えてほしいのは「車が本当に必要か」です。今回の試算では、最も安い軽自動車・10年落ち・年間5千kmという条件でも、10年間の総支出は200万円程度かかりました。駐車場代を含めればさらに増えます。この金額を見て、徒歩・自転車・電車・バス・タクシー・レンタカーで代用できないかを一度考える価値はあると思います。

そのうえで車が必要なら、見栄ではなく必要な大きさの車格を選ぶこと。そして、車であれば何でもよいという場合は、メンテナンスがしっかりしていた年式の古い車をおすすめします。本体価格・税金・保険の違いを踏まえたうえで、負担の大きい固定費から見直し、自分たちの使い方に合った1台を無理のない支払い方で持つ。これが我が家なりの結論です。

クルマの維持費に関するFAQ

Q1. 自動車保険は最も安いプランを選べばよいですか?

安さだけで選ぶのはおすすめできません。補償内容をそろえて比較し、実態と合っていない条件から見直しましょう。

Q2. 車格を下げれば、維持費は必ず安くなりますか?

傾向としては安くなりやすいですが、グレードや走行距離によって差があります。本体価格・税金・保険・燃費と、家族の使い方への合致度をあわせて確認しましょう。

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