月1.6万円の中古車ローンは安い?10万km超のエルグランドを買った私の維持費と車両保険の判断基準

家計の節約

車のローンが月1.6万円と聞くと、「それなら家計への負担は小さそう」と感じるかもしれません。しかし、実際に車を持つと、ローン以外にも税金、自動車保険、車検、点検整備、燃料、駐車場などの支出が発生します。月々の返済額だけでは、本当の負担は判断できません。

私は30代後半の会社員で、2025年8月に、平成29年6月初度登録・走行距離11万kmの中古エルグランドを購入しました。車両本体はコーティングや諸費用込みで140万円、5年保証が60万円で、そこから下取り15万円と値引き15万円の合計30万円を差し引いた170万円が購入総額です。頭金20万円を支払い、残りの150万円を地方銀行の10年ローンで借り、月々約1.6万円を返済しています。

高年式や低走行距離の車ではなく、この車を選んだ理由は「見栄にお金を使わない」と決めているからです。一方で、何でも安ければよいとは考えていません。家族旅行など、満足度が高いことにはお金を使うメリハリ型です。この記事では、そんな私が感じている中古車の維持費と、車両保険をあえて外した判断基準を整理します。

なお、本記事は執筆時点の一般的な考え方・目安をまとめたものです。実際の保険料や金利、車両価格、税金などは条件によって異なるため、各保険会社・金融機関・販売店などの最新情報をご確認ください。

中古車は購入費を抑えやすいが、維持費まで必ず安いとは限らない

新車と中古車で最も差が出やすいのは、購入時の車両価格です。中古車は、前の所有者が使用した分だけ価格が下がっているため、同程度の大きさや用途の新車より初期費用を抑えやすくなります。

ただし、購入後の税金や燃料代は「中古だから安い」とは限りません。税負担は車の区分や重量、登録からの経過年数などで変わり、燃料代は燃費や走行距離に左右されます。車検時の整備費も、車の状態によっては中古車のほうが増える可能性があります。

そのため、新車と中古車の費用差は、次のように分けて考えると整理しやすくなります。

  • 購入時の車両価格は、中古車のほうが抑えやすい
  • 税金や燃料代は、車両の条件や使い方によって変わる
  • 点検整備費は、高年式・高走行距離ほど備えを厚くしたい
  • 車両保険料は、車両価額や補償内容などによって変わる
  • 売却時の価値まで含めると、単純な購入価格だけでは比較できない

私の場合、11万km・8年落ちという条件から故障リスクを考え、当初は保証を付けるかどうか迷いましたが、長く乗り続けるつもりだったため、車両本体140万円に対して5年保証へ60万円を支払うことにしました。保証料は決して小さくありませんが、購入直後に大きな故障が起きたときの家計への影響を抑えるための費用だと考えました。実際、購入から半年ほど経った頃にミッションの不具合が見つかり、保証のおかげで大きな出費にならずに済みました。走行距離の多い中古車は、保証の有無で家計への影響が大きく変わることを身をもって実感した出来事です。

つまり、私は「中古車だから最安で買う」のではなく、車両価格は抑えつつ、不安な部分には保証を付けた形です。中古車を選ぶときは、車両本体価格だけでなく、保証範囲や今後の整備費まで確認することが重要です。

月1.6万円でも、ローン以外の維持費を忘れない

私の返済額は月約1.6万円なので、毎月の家計には組み込みやすく感じます。ただし、これをそのまま「車にかかる月額」と考えてはいけません。ローン以外の支出は、毎月同じ金額で発生するとは限らないからです。

税金や車検、整備などの支出は、特定の時期にまとまって発生します。月々のローンだけを見て購入すると、その時期になって「想像以上に苦しい」となりかねません。毎月の家計では、ローン返済分と将来の維持費を分けて管理する必要があります。

ローンについては、月額だけでなく返済期間と総返済額も確認します。私のケースを単純計算すると、月1.6万円を10年間、つまり120回支払う場合、返済総額の目安は次のとおりです。

1.6万円×120回=約192万円

借入額150万円との差は約42万円です。ただし、月1.6万円は「程度」とした数字なので、実際の返済予定表とは差が出ます。正確な元金、金利、手数料、総返済額は金融機関の契約書で確認する必要があります。

長期ローンは月々の負担を下げやすい一方、返済期間が長くなるほど利息を含む総負担が増えやすくなります。また、車を手放した後もローンだけが残る可能性があります。私は月額の軽さだけでなく、「10年間支払い続けても家計が崩れないか」を考えるようにしています。

家計の書類と電卓で車のローン返済を確認するイメージ

車のローンは手取りの何%までならよいのか

返済額の目安として、私は車のローン単体を手取り月収の5〜10%以内に収められるかを、最初の確認ラインにしています。ただし、この割合なら必ず安全という意味ではありません。住宅ローンや教育費など、ほかの固定費が大きければ負担感は変わります。

大切なのは、ローン返済後にも、税金や車検に備えるお金と生活防衛用の貯蓄を確保できることです。次の順番で確認すると、無理のある借り方を避けやすくなります。

  1. 月々のローン返済額を確認する
  2. 税金、保険、車検、整備などの維持費を別枠で考える
  3. 住宅費や教育費を含む固定費全体を見る
  4. 収入が減った月でも返済を続けられるか確認する
  5. 返済期間と総返済額を比較する

車だけを見れば払えそうでも、家計全体で見ると余裕がないケースがあります。住宅ローンなどほかの返済がある人は、固定費を一覧にしてから判断したほうが安心です。手取り32万円で住宅ローン返済中、なぜ貯金できない?固定費内訳でわかる見直しの判断ポイント

私が車両保険を付けなかった理由

私は対人・対物無制限の自動車保険には加入していますが、自分の車の損害を補償する車両保険は外しています。対人・対物の賠償は、事故によって非常に大きな負担が生じる可能性があるため、ここは削りませんでした。

一方、車両保険は「自分の車に損害が出たとき、その損失を家計で受け止められるか」という視点で考えました。車両保険の保険金額は、一般に契約時の市場販売価格相当額をもとに設定されます。購入時に支払った総額や残っているローンが、そのまま補償されるとは限りません。

私の車は中古で走行距離も11万kmを超えています。車両の現在価値と、車両保険を付けることで増える保険料、免責金額、補償範囲を比較し、今回は保険料を払い続けるよりも、万一の修理や買い替えに備えて手元資金を確保するほうを選びました。

ただし、ローンが残っているから車両保険が不要という意味ではありません。事故で車が全損になれば、車がなくなってもローン返済は残ります。その状況に貯蓄で対応できないなら、車両保険を付ける価値は高くなります。

車両保険を付けるか迷ったときの判断軸

車両保険の必要性は、保険料の安さだけでは決められません。私は次の項目を並べて判断しました。

  • 現在の車両時価はどの程度か
  • 事故時に受け取れる保険金額はいくらか
  • 免責金額を差し引いても補償の効果が大きいか
  • 車両保険あり・なしで保険料がいくら変わるか
  • 修理や買い替えに使える貯蓄があるか
  • 車が使えなくなると通勤や生活にどの程度困るか
  • ローン残高が車両時価を上回っていないか

判断するときは、同じ条件で「車両保険あり」と「なし」の見積もりを取り、その差額を確認するのが確実です。差額を毎月積み立てた場合と、保険で備えた場合のどちらが自分の家計に合うかを考えます。

貯蓄が少なく、車がないと仕事や生活に支障が出る人は、車両保険を付ける安心感が大きいでしょう。反対に、車両時価が低く、修理や買い替えを貯蓄でまかなえる人は、外す選択肢を検討できます。保険を外すなら、その分を使い切らず、車の予備費として残すことが大切です。先取り貯蓄とは?無理なく続ける「お金が貯まる仕組み」のつくり方

車の節約は「安く持つ」より「納得して使う」

私は中古・高走行距離の車を選び、車両保険も付けていません。しかし、節約だけを目的に車を選んだわけではありません。家族で移動しやすくなり、旅行などの満足度が上がるなら、車にお金を使う意味はあると考えています。

見栄のために新しい車を買うのではなく、自分たちが必要とする使い方を満たす車を選ぶ。そのうえで、故障リスクには保証を付け、保険は家計で負担できない損失を優先する。これが私なりのメリハリです。

中古車ローンと車両保険のFAQ

Q. ローンが残っている車は、車両保険を必ず付けるべきですか?

A. 必須とは限りませんが、全損後もローン返済が残る点には注意が必要です。車両時価、ローン残高、貯蓄額を並べ、車を失った後も返済と買い替えに対応できるか確認しましょう。対応が難しい場合は、車両保険を付ける重要性が高くなります。

Q. 走行距離10万km超の中古車は節約になりますか?

A. 購入価格を抑えやすい一方、整備費が増える可能性があります。車両価格だけで判断せず、点検記録、保証内容、消耗部品の状態などを確認し、購入後の予備費も確保することが大切です。

まとめ

月1.6万円のローンでも、税金や保険、車検、整備を含めて家計への負担を考える必要があります。

中古車は初期費用を抑えやすい一方、高走行距離車では保証や修理への備えが重要です。

車両保険は、車両時価、ローン残高、貯蓄額、車を失ったときの生活への影響で判断します。

見栄ではなく必要性を基準にしつつ、家族旅行など満足度の高い支出を大切にすることが、無理のない車との付き合い方です。

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