毎月の支出が多くて、思うように貯金ができないと悩んでいませんか。
そんな方には、一度見直すだけで無理なく効果が続く固定費の節約がおすすめです。
この記事では、節約初心者でも簡単に始められる固定費の見直し術を、具体的な6つの項目に分けて分かりやすく解説します。
節約を始めるなら固定費から!見直すべき3つの理由

「節約」というと、日々の食費や娯楽費を切り詰めるイメージがありませんか。
しかし、変動費の節約は我慢が伴い、長続きしにくいのが現実です。
その点、固定費は一度見直せば、その後は意識しなくても節約効果が毎月続きます。
固定費からの節約をおすすめする理由は主に3つあります。
1つ目は、支出に占める割合が大きく、削減できたときの影響が大きいこと。
2つ目は、一度の手間で効果が自動的に持続するため、手間が少ないことです。
3つ目は、日々の生活で「我慢している」という感覚が少なく、ストレスなく続けられることです。
最初に少しだけ行動すれば、あとは自動的にお金が貯まる仕組みを作れます。
これだけは押さえたい 代表的な固定費一覧

そもそも固定費とは、毎月ほぼ決まって出ていくお金のことです。
まずは、ご自身の家計にどのような固定費があるか確認してみましょう。
一般的な家庭における代表的な固定費には、以下のようなものがあります。
- 住居費: 家賃、住宅ローン、管理費など
- 通信費: スマホ代、インターネット料金など
- 水道光熱費: 電気、ガス、水道の料金
- 保険料: 生命保険、医療保険、自動車保険など
- 車の維持費: 駐車場代、自動車ローンなど
- その他: 動画配信サービスなどのサブスクリプション※料金、習い事の月謝など
※サブスクリプション:月額や年額で料金を支払い、一定期間サービスを利用できる仕組みのこと。
これらの項目をリストアップし、毎月いくら支払っているかを把握することから、節約への第一歩が始まります。
固定費の節約を無理なく始めるための3ステップ

固定費の見直しは、やみくもに始めても長続きしません。
ここでは、誰でも無理なく節約を成功させるための簡単な3つのステップをご紹介します。
この手順に沿って進めることで、着実に家計を改善できるでしょう。
STEP1 まずは毎月の支出を把握する
最初のステップは、自分の支出を「見える化」することです。
何に、いくら使っているのかを正確に把握しなければ、削減のしようがありません。
家計簿アプリやクレジットカードの明細を活用すると、自動で記録が残り便利です。
すべての支出を完璧に把握しようと気負う必要はありません。
まずは直近1〜2ヶ月分の固定費の支払い額をリストアップしてみましょう。
自分の支出パターンを客観的に見ることが、効果的な節約への近道です。
STEP2 削減目標と優先順位を決める
支出全体を把握できたら、次に削減目標と優先順位を決めます。
「毎月あと1万円余裕を作りたい」というように、具体的な金額を目標にするとやる気が出ます。
そして、リストアップした固定費の中から、手をつけやすく効果が大きそうな項目に優先順位をつけましょう。
一般的に、住居費や通信費、保険料は削減できる金額が大きいといわれています。
どこから手をつけるべきか明確にすることで、迷わずに行動へ移せます。
STEP3 具体的なアクションプランを立てる
目標と優先順位が決まったら、最後は具体的な行動計画を立てます。
「いつまでに、何をするか」を具体的に決めるのが成功のコツです。
例えば、「今週末にスマホの料金プランを3社比較する」「来月の初めに保険の無料相談を予約する」といった具体的な計画です。
小さなタスクに分解することで、面倒に感じていた作業もぐっと楽になります。
1つずつクリアしていくことで、着実に目標達成に近づいていくでしょう。
【項目別】今日からできる固定費の節約術6選

ここからは、特に節約効果が高く、初心者でも取り組みやすい6つの固定費について、具体的な見直し術を解説します。
ご自身の状況に合わせて、できそうなものから試してみてください。
①住居費 家賃や住宅ローンを見直す方法
住居費は固定費の中で最も大きな割合を占める項目です。
賃貸の場合は、更新のタイミングで家賃交渉を試みる価値はあります。
また、駅からの距離や築年数など、条件を少し変えるだけで、より家賃の安い物件に引っ越せる可能性もあります。
持ち家で住宅ローンを組んでいる方は、金利の低いローンへの「借り換え」を検討してみましょう。
金融機関のウェブサイトで簡単にシミュレーションができるので、まずはどのくらい返済額が減るかを確認するのがおすすめです。
②通信費 スマホを格安SIMに乗り換える
毎月のスマホ代、見直さないままになっていませんか。
大手キャリアを利用している場合、格安SIM※に乗り換えるだけで、月々の支払いを数千円単位で安くできる可能性があります。
※格安SIM(シム):大手携帯電話会社の通信網を借りて提供される、割安な料金プランの通信サービスのこと。
まずは自分が毎月どれくらいのデータ通信量を使っているかを確認しましょう。
その上で、自分に合ったデータ容量のプランを選べば、無駄な支払いを大幅にカットできます。
乗り換え手続きもオンラインで完結することが多く、以前よりずっと簡単になっています。
③水道光熱費 電力・ガス会社の自由化を活用
2016年以降、電力、そしてガスの会社を自由に選べるようになりました。
これにより、さまざまな会社が独自の料金プランを提供しています。
今の契約を見直さずにいると、損をしているかもしれません。
インターネットの比較サイトを使えば、お住まいの地域で契約できる会社と料金プランを手軽に比較できます。
検針票を用意してシミュレーションするだけで、年間で数千円から一万円以上安くなるケースも珍しくありません。
生活スタイルを変えずにできる手軽な節約術として、ぜひ試してみてください。
④保険料 ライフステージに合わせて保障を最適化
生命保険や医療保険は、就職や結婚の際に加入したままになっていないでしょうか。
保険はライフステージの変化に合わせて、定期的に見直すことが重要です。
例えば、独身時代に必要な保障と、家族ができてから必要な保障は異なります。
現在の自分にとって本当に必要な保障内容かを確認し、不要な特約(オプション)は外しましょう。
また、代理店を介さずインターネットで直接契約する「ダイレクト型保険」は、人件費が抑えられている分、保険料が割安な傾向にあります。
⑤車の維持費 自動車保険や駐車場代をチェック
車を所有している場合、自動車保険や駐車場代も大きな固定費です。
自動車保険は、毎年更新のタイミングで見直しを検討しましょう。
特に、インターネットで契約するダイレクト型の自動車保険は、代理店型に比べて保険料が安くなることが多いです。
複数の会社から見積もりを取り、補償内容と保険料を比較することが大切です。
また、月極駐車場の料金も、近隣に新しく安い駐車場ができていないか、定期的にチェックしてみることをおすすめします。
⑥動画配信サービスなどのサブスクリプション
動画や音楽の配信サービスはとても便利ですが、いつの間にか数が増えていませんか。
無料期間のつもりが自動更新されていたり、最近ほとんど使っていないサービスにお金を払い続けていることもあります。
まずはクレジットカードの明細やスマホの決済状況を確認し、自分が何に加入しているかをリストアップしてみましょう。
一つひとつの金額は小さくても、積み重なると大きな負担になります。
利用頻度の低いサービスは、思い切って解約する勇気も必要です。
節約効果を最大化するための2つのポイント

固定費の見直しで節約の道筋が見えたら、さらに効果を高めるポイントも押さえておきましょう。
1つ目は、固定費の支払いをクレジットカードにまとめることです。
毎月の支払いでポイントが貯まり、そのポイントを買い物に使えばさらなる節約につながります。
支出の管理も明細一つで済むため、家計把握が楽になるメリットもあります。
2つ目は、定期的に見直しを行うことです。
料金プランやサービスは常に新しいものが登場します。
年に一度、決まった時期に見直しを行う習慣をつければ、常に最適な状態で家計を維持できるでしょう。
こうして生み出した余裕資金を貯蓄や自己投資に回せば、将来への安心感がさらに大きくなります。
まとめ
固定費の節約は、一度見直せば無理なく効果が続く、最も効率的な家計改善の方法です。
まずは毎月の支出を把握することから始め、住居費や通信費など、できる項目から一つずつ手をつけていきましょう。
この記事を参考に、さっそく今日から具体的なアクションを起こしてみてください。
その小さな一歩が、未来のあなたを助ける大きな資産へとつながっていきます。


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